丹羽靱負
天然植物由来の『SOD様作用食品』の製法の発見は1980年頃にさかのぼります。
当時、高知県で実験用ウサギを商業ベースで飼育していた和田公元という人が、皮膚病や神経マヒなどの障害を持った兎が多く生まれてくる事に困惑していました。この地方では、昔から農家で兎を正月や祭などの為に牛小屋等で放し飼いにし、日頃は牛のフン等を食べさせ正月や祭の1週間前ぐらいから隔離し、特別な飼料を与え、その後、食べるという習慣がありました。この飼料が、玄米、大豆、米糠等を煎じた物に、麹を混ぜ、さらに茶殻を混ぜたものでした。
そこで自分のところの兎にもこの飼料を使ってみると、兎の障害や皮膚病が改善し、健康な兎を飼育できるようになりました。ちょうどその頃、四国の丹羽靱負博士の丹羽免疫研究所で、農薬が活性酸素を生体内で増加させ、各種の病気の原因になっている事が証明されたことが高知新聞で大きく報道されました。和田公元氏はこの記事を見て「私どもの兎の病気も農薬による活性酸素が原因で発病していたのではないか。そしてそれに対し上記の飼料の効果が出ているが、その事を研究してほしい」と丹羽免疫研究所を訪ね、丹羽博士にお願いしました。
丹羽博士もこの事には大変興味をもたれ、その飼料に対する研究を開始します。遠赤外線効果による焙煎で植物の低分子化をはかり、麹菌の専門家に協力を仰ぎ、麹菌による発酵、また偶然にも油剤化の発見をします。細胞膜は油で覆われている為、細胞内へSODの効果が届きにくい事を考えつき、胡麻油を焙煎し、特殊な機械で絞り油剤化します。研究デ-タによる科学的な証明と臨床デ-タを積み上げ、人体への効果を高めていきました。
また最後にユズ・抹茶・杜仲茶を加えることから効果が上昇することも発見し、そして今まで体内で効果の発揮できなかったSODの効果を、植物を焙煎・発酵・油剤化させる事により発揮できる事を科学的に実証しました。この研究結果は「漢方薬を含む自然食品の活性酸素除去作用機序」というタイトルで、学会や国際、国内の医学雑誌等に発表され、多方面から注目を集めました。